絵本「きんぎょがにげた」は、金魚を探す遊びが楽しめる作品です。
1歳頃から楽しめるこの絵本は、親子で一緒に指差し遊びをすることで、子どもの成長を感じられることで人気を集めています。
この記事では、きんぎょがにげたを読みながら指差しが始まるタイミングや、年齢別の楽しみ方、絵本のねらいと伝えたいことを詳しく紹介します。
「きんぎょがにげた」のあらすじと基本情報
「きんぎょがにげた」は、五味太郎さん作で、1982年に出版されて以来、長く愛されてきた名作です。
物語は、金魚鉢から逃げ出した金魚を探すシンプルな構成。
毎ページで金魚がさまざまな場所に隠れていて、子どもたちは金魚を見つけることで大きな喜びを感じます。
絵本全体に繰り返しの展開があるため、小さな子どもでも楽しみやすく、親子でのコミュニケーションも自然に生まれる作品です。
特に1歳から読み聞かせを始めることで、子どもの発達に合わせた遊びの広がりが期待できます。
「きんぎょがにげた」の指差しはいつから始まる?
指差しは、子どもの発達段階において重要であり、周囲の物に興味を持ち始める頃から見られます。
個人差はありますが、おおよそ1歳前後から指差しが始まると言われています。
この絵本を通じて、子どもたちは金魚を探し、指差すことで、自然にコミュニケーション能力や観察力が育まれるでしょう。
年齢別に見る指差しの発達と反応の違い
初めは大人に頼りがちな子どもも、絵本を読み進めるうちに、徐々に自分で金魚を探し、指差して教えてくれるようになります。
1歳6ヶ月になる頃には、さらに細かい部分に注意が向き始め、金魚以外のものも探し出すようになります。
2歳になると、物の違いをしっかりと認識できるようになり、「きんぎょがどこに隠れているか」をすぐに理解し、指差しで教えることができるようになるでしょう。
指絵本を繰り返し楽しむことで、指差しが増えるかもしれません。
成長を感じる絵本の楽しみ方
きんぎょがにげたを読むときは、最初は親が金魚を指差して教えてあげると良いでしょう。
絵本を読むたびに、子どもがどんどん自分で金魚を見つけられるようになる姿は見ていて嬉しいですよね。
また、指差しができるようになったら、子どもを褒めてあげることが自己肯定感を高めるきっかけにもなります。
「きんぎょがにげた」のねらいは?
「きんぎょがにげた」のねらいはどのようなものなのがあるのでしょうか?
集中力・観察力を育む
この絵本は、絵探しを通して自然に集中力と観察力を育てることができる点が特徴です。
ページをめくるごとに隠れている金魚を探し出すことで、子どもは絵に集中し、注意深く観察する習慣が身につきます。
シンプルでありながらも、金魚が見つかった瞬間の達成感は大きく、子どもにとって非常に魅力的な体験となります。
かくれんぼ遊びを通して養う考える力
絵本の中で金魚を探すという行為は、実は「かくれんぼ」と同じように、物の位置や形を想像する力を養います。
金魚が何かに隠れている場面は、子どもの「考える力」を引き出し、「どこに隠れているのか」と想像させることで、思考力を育ててくれるのです。
遊びの中で学ぶ楽しさを提供しているのが、この絵本の大きな魅力です。
「きんぎょがにげた」で伝えたい事とは?
「きんぎょがにげた」は、ただ楽しい絵探しだけでなく、子どもにとって重要なメッセージを伝えています。
五味太郎さんがこの絵本を通じて、子どもたちに何を伝えたかったのかを見ていきましょう。
作者の絵本に込めたメッセージ
作者の五味太郎さんは、絵本を通して何か伝えたいことがある訳ではないと言っていますが、子ども達に「自分で考える力」を育てて欲しいと思っているようです。
絵本の中で、子どもが自分で金魚を探し出しすことで、考える楽しさを感じてもらえたらいいなと考えているのかもしれませんね。
絵本を通じて育てたい自信と達成感
「きんぎょがにげた」では、金魚を見つけるたびに、子どもたちは「できた!」という達成感を味わいます。
この成功体験が、子どもたちに自信を持たせ、自己肯定感を高める大切な瞬間になるのです。
繰り返し絵本を読むことで、こうしたポジティブな感情が積み重なり、より積極的に物事に取り組む子どもへと成長していきます。
まとめ
「きんぎょがにげた」は、指差し遊びを通して観察力や集中力を育む素晴らしい絵本です。
1歳から楽しめるシンプルな絵探しは、子どもの成長に合わせて繰り返し楽しむことができ、自己肯定感を高める効果も期待できます。
また、親子でのやり取りや、かくれんぼ遊びなどの発展的な楽しみ方も取り入れることで、絵本の世界がさらに広がり、豊かな体験ができるでしょう。
コメント